税金で損をしないための節税対策

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節税対策の前に知っておくべき税金の話

 どうやって節税対策を行っていくのかを考える前に、どうしても知っておかなければいけないのがやはり税金の仕組みの事です。きちんと税金に対する知識がないまま、節税しようとすれば、下手をすれば結果的に脱税扱いになってしまうことだってあるのです。
 では、なぜそもそも税金を収める必要があるのか、そこから考えてみましょう。税金には主に3つの機能・効果があります。公共サービスの費用調達機能、富の再分配機能、景気の調整機能です。公共サービスの費用調達機能、これは福祉に限らず警察や軍事費用ももちろん含まれます。市場経済においては、実現が難しいものを提供していくためには、税金というシステムが必要ということになります。富の再分配機能、これは所得税の仕組みをみれば分かります。所得税は、多くのお金を得た人ほど、多く課税させる仕組みです。そのお金で、生活に必要なサービスを受けるというのは、富む人から、貧しい人への再分配ということになります。景気の調整機能というのは、例えば景気のいいときに税金を増やせば、消費行動を減らすことができ、逆に景気が悪いときに税金を減らせば消費行動を促進させることができます。そして累進課税という制度は、これと同じように景気を自動調整する機能があり、景気のいいときは自然と税金の額が増えて、逆の場合は減ることになります。ブルネイ、カタールなど、税金が安い国はもともと豊かな資源があるお金持ちの国です。「国」という大きなものを支えていくためには、税金が必要不可欠という事になります。税金は国を機能させるため必要なものとなると、税金の無駄使いをする余裕があるというのもおかしな話ですね。税金は必要ですが、無駄に支払ってもみんなのためにではなく、誰か特定の人のために使われてしまうことがあるのも事実。納税者は自分が納める税金について、もっとシビアに考える必要があるのです。